趣味の書道・京都・写真をつれづれなるままに
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2013年06月20日 (木) | 編集 |
あいうえお五十音を毎日10回なぞり書きするという、
じいさん発案のトレーニング。
こんなことを「字を教えてやる」と言った翌日、よく思いついたといまさらながら感心する。

だが、当時の私はストレスを抱えていた。遊べる時間が大幅に削られてしまったからだ。
人間、欲求を制限されると悪知恵が働く。例え6歳の子どもでもだ。

まず私は、じいさんの信頼を得るために、マジメに練習した。
じいさん監視のもと、なぞり書きを一生懸命にやった。
信頼を勝ち取り、同時になぞり書きのスピードアップを図った。
実際、何日も続ける内にスピードは上がった。

一方、じいさんにも変化が現れた。最初は、練習が終わるまでずっと私に付きっきりだった。
何週間かする内に、じいさんも畑仕事があったりしたので、
途中から席を外すようになった。私がマジメに練習しているのを見て、
安心したのもあったろう。最初だけ、細かい指示を与えて部屋を出てしまい、
終わりまで戻ってこないこともあった。そういう状態が続いたある日、私は計画を実行した。

その日、帰宅した私は、玄関でランドセルに靴を入れた。
部屋へ行くとじいさんが待っていた。ランドセルを机の脇に置き、
いつものように文字矯正のトレーニングを始めた。しばらく指導するじいさん。
もくもくと練習する私。(もちろん演技)
真剣な私の姿を確認して、じいさんは静かに部屋を出て行った。

「しめた!」

遂に計画を実行する時が来た。まるで映画『大脱走』のような用意周到ぶり。
「戻ってくるんじゃないか?」という緊張感の中、6歳の私は自分に酔っていた。
ランドセルから出した靴を窓の外に落とし、部屋から脱出した。
あの時の達成感は今でも忘れられない。

しかし、その後がアホだ。私はたっぷり友達と遊んだあと、
「ただいま〜」と玄関から家に戻ったのだ。
当然、バレていた。じいさんからこってり怒られた。親父やお袋からも。

じいさんの監視は元に戻った。

また、嫌々ながら文字の矯正トレーニングを続けることになった私。
だが、私の字に変化が起き始めた。


つづく
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