趣味の書道・京都・写真をつれづれなるままに
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2013年06月16日 (日) | 編集 |
小学校に通い始めてしばらくたった頃、じいさんは私の答案用紙を見てしまった。
社会のテストで100点満点中、10点。しかもきったない字で書かれていた。

じいさんは口を半開きにして、私の顔と答案用紙を交互に見た。
自分の孫が10点で、しかも悪筆など、考えられなかったのだと思う。
「明日からワシが字を教えてやる」

その言葉に、私は震え上がった。
「イヤだぁぁぁぁ!!」
大声で拒絶した。しかし、親父やお袋に説得され、
翌日から習うはめになってしまった。

なぜ、拒絶したか。
じいさんが息子(私の親父)に課したスパルタ教育を聴かされていたからだ。

秀才であるにもかかわらず進学を断念したじいさんは、「息子は上の学校に」と考えていた。
息子(私の親父)はじいさんほど優秀ではなく、進学が危うかった。
そこで、親父に勉強を教えていた。

奉公先から戻り農業を継いだじいさんは、仕事を終えると夕方の縁側に座り、
キセルでたばこを吸った。その傍らにおやじを座らせ、算術(算数)の問題などを解かせたという。

問題を出し、黙ってたばこを吸うじいさん。親父がしばらく考えて答える。
答えを聞いて、黙ったまま「コン」と煙草盆のへりを叩いて灰を落とすや、
返すキセルで親父の頭に「ガツッ」と一撃を食らわした。

「間違っとる」

親父は頭を抱えて縁側を転げ回ったそうだ。
にもかかわらず「次、第二問」とじいさんは続けた。
答える親父。また違う。「ガツッ」

親父はよく言っていた。
「たんこぶの上にたんこぶが出来る漫画があるが、あれは本当だ」
その時はいつも真剣な顔だった。

そんな前歴を聞かされていた私。字を習うのが楽しいはずがない。
嫌で嫌でしょうがなかった。

翌日、じいさんと二人だけの教室が始まるのだが、
その教え方が変わっていた。

つづく




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